シニア向け健康アイテムブランド「ららふる」 【開発者インタビュー 3/4】

③ 座ってできる転倒対策エクササイズ -前編-

「いつまでも健康でいたい、活き活きと動ける毎日を送りたい」という願いに応えるべく、設立されたシニア向け健康アイテムブランド「ららふる」。
実際のユーザーに近いシニアの方々の観察や意見ヒアリングからの分析と、専門家のメソッドを融合させ、安心・安全に楽しく使用いただけるアイテムの開発を進めています。

2018年8月には、第一弾シリーズとして歩行機能に特化したアイテムをリリース。
通信販売や店舗に加え、介護・福祉分野にもお取扱いの幅を拡げ、好評を博しています。

「ららふる」誕生のきっかけ、ブランドと商品に込めた想いを改めてお伝えすべく、担当の宮城のインタビューを4回シリーズにてお届けしていきます。

第3回は、シニアの方の取材から第一弾シリーズ「座ってできるエクササイズ」のコンセプトに行きついた経緯をお伝えします。

Q:シリーズ全体として「座ってできる」を前提に作り上げていった？

宮城：座ってできないとバランスが取れないから危ない、というのもありましたが、その前提として「転びたくない」という声が多かったのもあります。実際にお友達が転倒してけがをしてからあまり一緒に外出してくれなくなった、という70代の方もいらっしゃいました。近しいお友達を見ているので「転ぶと活動的な生活ができなくなってしまう」という恐怖心を抱いているようでしたね。

Q:転倒対策、は大きなキーワードに？

宮城：荒深先生とお話する中で、実際に転倒して活動に支障をきたすと、その後の生活や他の身体機能にも大きな影響を及ぼすケースがあるとお聞きしました。
エクササイズも、「転ばない」身体づくりがまずは必要だと感じました。そこで荒深先生にどの部位を鍛えると転倒対策につながるか、またその鍛え方についてもご相談し、商品の構造や機能を組み立てていきました。


Q:転びにくい身体づくりに必要な脚の筋肉とは？

宮城：まず、脚をしっかり上げられることが大切です。そのためには太ももの前側の筋肉「大腿四頭筋」が要になります。太ももの前を使ってしっかりものをたぐりよせるような動きができれば、鍛えられると荒深先生にお伺いし、フットウォークが生まれました。
また、ちょっとした段差で転倒しやすい方は、つま先を上げる筋肉が衰えている可能性があります。つま先を上げるのは、すねの前の筋肉「前脛骨筋」です。それを鍛える動きとして、つま先に適度な負荷をかけながら上げ下げするのが良いとお伺いしたので、ダンベル状のものを持ち上げるアイデアに行きつきました。
（④に続きます）