トレーナー/整体師 藤田淳士さんのコラム [藤田淳士さんインタビュー] です。

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藤田淳士さんインタビュー

2017/10/20

写真:藤田淳士藤田淳士
(トレーナー/整体師)

【整体】×【ピラティス】を始めたきっかけ

プロイデア:藤田先生は、美容整体からアスリートのメンテナンスまで様々なご活躍をされていますが、今のご活動に至ったきっかけは何ですか?

藤田:最初はちびっ子にキッズダンスを教えていて、その時にお母様たちから「私たちも踊りたい」という声があり、ダンスのインストラクターを始めました。その中で「この動きをすると腰が痛い。どうすればいいですか?」という話を聞くようになって、もしここで身体を痛めていたとしたら、僕がその身体を改善するのが責任じゃないかと思ったんです。それで整体の学校へ行き、整体学の勉強を始めました。でも整体で痛みや不調を取り除いても、運動しないとまた痛みが出てくる方もいて。そこでリハビリ的に動けるエクササイズとしてピラティスを始めたんです。こうして【整体】と【ピラティス】を軸にして活動し始めたところ、医療従事者の方やアスリートの方たちもいいねと支持してくれるようになりました。

プロイデア:【整体】は施術で身体の調子を整える、【ピラティス】は体幹を鍛えるイメージがありますが、組み合わせによる相乗効果もあるんですか?

藤田:ありますね。ピラティス=体幹トレーニングという認知度はありますが、もともとピラティスは、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのために生まれたエクササイズなんです。怪我をした人が骨折や捻挫の後にピラティスを行なったり、またダンサーがパフォーマンスを高めるためにピラティスを行なって世界中に広まっていった経緯があります。なので僕としては整体と同じで、ピラティスは体幹+リハビリとして「カラダを再教育する」ということで行なっています。

プロイデア:身体の使い方のクセが不調につながるということはありますか?

藤田:あります。例えば「デスクワークで足を組む時」や「歩く歩幅が右足と左足で少し違う」、「足の裏の接地時間が0.0何秒で違う(例:軸足のほうがよく踏んでいる)」などで、身体のゆがみが出やすくなります。足のゆがみから頭痛になる場合もあるので、やはり土台から作り上げていくのは整体とピラティスはすごく良いと思います。

プロイデア:先生独自のプログラムは「1分美トレ」などキャッチーなものが多いですよね?

藤田:もともと作ってたわけじゃないんですけど、お客様からツライのはあんまり長くやりたくないという声があったので「1分だけならどうですか?」と。そしたら「1分やったら、やろか(笑)」と言ってくれたので、1分で効果的に効くものをチョイスして「1分美トレ」を考案しました。これがガールズファッションサイト『modelpress(モデルプレス)』で動画とコラムの連載として広がっていきました。

カラダの再教育は【ゆるめて、整えて、引き締める】が基本

プロイデア:これまでトレーニングや整体を通して、一般の方からアスリート、医療従事者まで、様々な方に携わってこられて、印象に残ったエピソードはありますか?

藤田:そうですね。いろいろ身体の不調を抱えていたり、先天性の障がいをお持ちの方もいらっしゃるんですが。その中で60ヶ所の病院を転々として、それでも腰痛が治らなかった方がいて。お医者様から何とか運動でどうでしょうかと来られたんですけど、実はその方は1人ではもう歩けず、全身にしびれの症状があったんです。医療の方々も原因がわからなかったみたいで、僕も十分注意しながらエクササイズを行なっていきました。それが1ヶ月後くらいに1人で歩けるようになりまして、最終的に僕と一緒にダンスができるまでになったのは感動しました。さらに整体も含め、体が整ったことで、70歳で身長が3センチも伸びたんですよね。すごい喜んでおられて、人生が変わると仰ってくれたのが印象的でした。もちろん個人の身体に合わせたプログラムを作っていくのが、トレーナーの責任ですから。ピラティスだけ、整体だけでくる方も多いんですが、その方の症状やお悩み、目的に合わせて行なっているのが『プリメイラ』なんです。

プロイデア:人生を変えるトレーニング、素晴らしいですね。

藤田:ええ。身体は本当にいろんなことを教えてくれますね。

プロイデア:逆に70歳からでも身体を変えられるということですよね。

藤田:ええ。筋肉、関節の動きの問題もありますが、どんどん動いていくことが大切だと思います。整体もしながら運動していくのが一番良いですね。自分の軸にあるのが【ゆるめて、整えて、引き締める】ことです。ご年配の方でも猫背がひどい方でも、最初は「ゆるめていく(ストレッチしたり、軽く動かす)」、次に「整えていく(背骨の骨格を整える、肩の関節を整える)」、最後は「引き締める(筋肉を強くする)」。これは年齢に関係なく、カラダの再教育につながります。

プロイデア:ゆるめて整えることをしないと、もしかしたら今まで身体の使い方を間違っていたかもしれない?

藤田:可能性はありますよね。例えば、極度に姿勢の悪い方、猫背の方、側弯症(そくわんしょう)の方々が、皆さんと同じ腹筋運動をしていて腰を痛めるパターンはよく見かけます。やはりご自身に合った鍛え方・ゆるめ方は、しっかりとトレーナーや医療機関の方に聞くのがいいと思います。

自分の身体のゆがみをチェックして、意識することが大切

プロイデア:なかなか日常の動作や歩き方、正しい姿勢ってわかりにくいので、クセみたいに染み付いちゃってますよね。

藤田:ですよね。なのでお風呂に入った時など裸を鏡を見て、自分の身体が整っているかチェックするといいですよ。例えば、「鼻先と胸の真ん中が縦一直線になっているかどうか?」や「両肩の高さがあっているか?」「骨盤の左右の高さがあっているか?」を見るだけでも身体がゆがみを確認できます。自分の身体のゆがみにしっかり意識を向けることも、身体を整えるキーワードですから、自覚する、客観的にみることも大事です。

プロイデア:なるほど~。ゆがみやすいクセもありますか?


藤田:ええ。お姉さん座りでも、利き足側に倒れることが多いですよね。無意識のうちに自分のラクな姿勢で座る。これも股関節、腰椎のゆがみにつながっていきます。寝る時も横向きになったりうつ伏せになると、首がどっちかに向いている。これもゆがみが出る原因です。でもあまりゆがみを気にし過ぎるのではなく、ゆがみは【ゆるめて、整えて、引き締めて】あげれば、また骨格が正しいポジションに戻ってきますので、ふだんから意識を向けておくことが大切だと思います。

プロイデア:これは70歳になってもできる、ということですね。

藤田:もちろん。僕のスタジオに来られている方も70代80代の方もいらっしゃいますし。何か物を掴まないと立てない方もいらっしゃいましたが、トレーニングするうちにだんだん足腰が強くなってきて、1人で立てるようになりましたから。

プロイデア:人間の身体の可能性を感じますね。

藤田:それを諦めたらダメですよね。もう無理じゃないかな?と諦めるのではなくて、可能性が1%でもあるのであれば、無理なく自分のペースでやるべきだと思いますね。

プロイデア:最後に今後の夢をお聞かせください。

藤田:こうしてプロイデアさんと知り合えて刺激を受けまして、お客様の美容・健康を後押しできるようなアイテムをまた作っていきたいですね。

プロイデア:こちらこそよろしくお願いします!

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